2021年8月16日
兵庫津日本遺産の会・(一社)よみがえる兵庫津連絡協議会 合同例会
4月1日に就任された岡本康憲兵庫区長をお招きして、7月28日15時、イオンモール神戸南大ホールにおいて、三密防止対策のもと(一社)よみがえる兵庫津連絡協議会と合同の例会を開催しました。当日は、両会員、行財政、地域関係者51名が出席しました。
(一社)よみがえる兵庫津連絡協議会の高田誠司会長は、開会の挨拶で開口一番、大きな声で「みなさん兵庫津に光が差していますよ! 新しい流れが来ていますよ! 行政と地域が一体となって兵庫津をよみがえらせましょう!」と呼びかけました。東京オリンピックでわれらが地元の阿部一二三、詩選手が、25日に兄妹で史上初、同日金メダルを受賞したのです。コロナ禍で閉そく状態の日本中に、大きな感動と勇気を与えてくれました。27日には公式記念切手も発売されました。また、待望の「県立兵庫津ミュージアム」の「初代県庁館」が今秋オープンします。
岡本兵庫区長のご挨拶
岡本康憲区長からは、両団体が兵庫津のために貢献していることに謝意を評されて、次のように心強いご挨拶をいただきました。
1、コロナ禍で通常の活動ができていないが、在宅勤務、ハンコなし郵送など生活スタイル、考え方、価値観の変化が生じています。行政として幅広く各世代へのいろんな伝え方を考えていきます。
2、兵庫津ミュージアムが一部オープンするなど今年は多くの方から注目されるチャンスの年、注目の年です。協力しながら兵庫津のファンを増やしていきましょう。
3、コロナウイルスの新規感染者増加に対しても、しっかりと対応していきます。
引き続いて小室こゆみ氏の司会進行により、議題について各所管から詳細な説明がありました。
議題1 兵庫区における現状/課題とまちの魅力配信
兵庫区役所まちづくり課 平川公則課長
【兵庫区の現状】
〇 人口=4月推計107,093人。前年比で日本人1,500人減、ベトナム人2,000人増。
〇 高齢化率=28.56%、市平均28.01%。北部が高い。
【兵庫区の課題・対策】
〇 空き家・空き地の増加
・北西部と南部の町が30%台と高い。
・地域がNPO法人、県立大学学生、大工、建築士などと共同で、憩いの場として利活用の事例。
〇 外国人留学生の増加=ゴミ・駐輪マナーなどの要望
・在住ベトナム人約2,000人(市内1位)。ベトナム学校4校。
・留学生と日本人学生が、ゴミステーションで見守り・あいさつ活動。
・留学生と交流の場を設けて、相互理解の推進活動。
・相互理解の為、留学生と区内高校の高校生とでフット・サル大会の開催など。
〇 乗客減によるバス路線・便数の減少=交通手段確保の要望
・地元企業神戸マツダの社会貢献の一環として、みなと観光バスと区役所が協力して「みんなのバス」「兵庫区南北バス」の実証実験を実施。
〇 若年所帯の減少=こどもの居場所づくりの要望
・「兵庫区こどもプロジェクト」会下山プレーパークのメンバーが、月2回楽しいあそびを開催。
・こべっこランド新築。キャナルタウン親子広場、モーツァルトパーク&ライド保育園。
・キッチンカーによる「明親こども食堂」を、婦人会・児童館・NPO法人などと開催。
〇 地域活動の担い手不足=地域活動住民の固定化・高齢化
・共働き所帯の増加、住民連帯感の希薄化、趣味などの多様化がなど要因。
・子育て世帯、ミドルエイジが地域社会にかかわる仕組み・きっかけづくりが必要。
【兵庫区のまちの成り立ちと魅力発信~住みたい・訪ねてみたいと思える「兵庫区」へ~】
〇 歴史・自然・まちの魅力を紹介=新たな魅力の発掘、情報発信の強化
〇 奈良時代より港とともに発展=大輪田泊/瀬戸内海交通の要所。
〇 平家ゆかりの地・福原京の遷都地。
〇 室町時代~江戸時代=「兵庫津」として大陸との貿易港、海運の要衝、一大経済地。
「日本遺産」=「荒波を越えた男達の夢を紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」。
関連史跡=工楽松右衛門の墓、高田屋嘉兵衛献上燈籠、高田屋嘉兵衛本店跡地他。
〇 明治期の神戸の三大土木事業
・湊川隧道(会下山トンネル)=世界最大級の断面積、日本で初の河川トンネル。
天井川の旧湊川を埋め立てて湊川公園を整備。
・日本最大規模級の「兵庫運河」の開鑿。
・烏原貯水池を整備=神戸市水道の創設工事の一環。水と森の回遊路、背山ハイキング。
〇 「岡方倶楽部」の活用
〇 情報発信=PR動画「清盛隊 ようこそ兵庫津へ」 (YouTube)、兵庫区ぶらり散策マップ他。
議題2 兵庫運河祭・兵庫津武将祭
兵庫区役所まちづくり課 為国司課長
【開催目的】
〇 兵庫運河の新たな魅力の発信。
〇 平安時代より息づく「歴史ある兵庫津」の魅力の創造・発信。
〇 まちづくりや災害発生時の「地域の絆」づくりを目指す。
【基本方針】
〇 兵庫運河の両岸となる「キャナルプロムナード」と「イオンモール神戸南」を会場設定。
〇 運河上に経ヶ島舞台(台船ステージ)を設置。観覧エリアは、運河西側に設定。
〇 イオンモール神戸南の催事スペースを活用。ステージ、催事コーナーを設定。
〇 運河でイオンによる「ペットボトルいかだレース」、「ウオーターファンタジア神戸」を開催。
〇 地元団体用のステージ、物販出展ブースをキャナル南側に設定。
【開催概要】
〇 開催日時 / 2021年9月26日(日)11時~18時予定 *雨天=屋外イベント中止
〇 開催会場 / 兵庫区新川運河一帯、新川運河キャナルプロムナード、イオンモール神戸南。
〇 主 催 / 兵庫運河祭・兵庫津武将祭実行委員会
〇 特別協賛 / イオンモール神戸南
〇 協 賛 / 神戸まつり兵庫区協議会
〇 協 力 / 兵庫漁業協同組合、株式会社大東工作所、早駒運輸株式会社(予定)
〇 後 援 / 神戸新聞社、サンテレビ、ラジオ関西、神戸経済新聞(予定)
〇 収容人数 / 一日延べ 5,000人。
【クラウドファンディング】
〇 目的=コロナ禍でも「まちを笑顔に!子どもたちを元気に!」を合言葉に、子ども達の発表の場
の提供など、ワンランク上のイベント開催に向けてクラウドファンディングを実施。
〇 期間=7月18日(日)~8月29日(日)予定。
〇 金額=2,000円~
〇 使途=支援金は、大型遊具、アトラクションの充実エリアの新設、感染防止対策強化等に活用。
〇 返礼=出演アーティストとの記念撮影、出演武将隊花押入りトートバッグ、兵庫津セットなど。
〇 企画・実行=兵庫運河祭・兵庫津武将祭実行委員会
議題3 「兵庫津ミュージアム」の進捗状況
兵庫県兵庫津ミュージアム整備室 岸本健吾室長
【展示事業】
〇 開館記念巡回展=播磨5月~7月、淡路=9月~11月、但馬=11月~12月。
【情報発信事業】
〇 開館日決定=8月頃、HP開設=9月頃。
〇 広告PR=ポスター・チラシ制作、交通局連動広報、SNS広報、マスメディア広報。
〇 大学連携講座
【体験事業】
〇 ボランティア養成=まちあるきナビゲーター、館内案内ボランティアの養成。
講座=7月~10月、20名の募集に対して175名の応募、30名を抽選で決定。
〇 イラストミュージアム=工事中の塀に近隣の小中高生によるイラストを掲示。3年11月~4年7月。
協力校=明親小学校、浜山小学校、和田岬小学校、吉田中学校、須佐野中学校、兵庫工業高校。
【学習事業】
〇 ひょうご五国フォーラム=淡路/9月25日(土)、但馬/11月14日(日)。
【企画運営事業】
〇 兵庫運河祭・兵庫津武将祭への出展=9月26日(日)。
〇 ふれあいフェスティバル㏌神戸への出展=10月16日(土)、17日(日)。
〇 初代県長館事前内覧会=10月頃
〇 プレオープン式典=11月頃
【初代県庁復元等応援プロジェクト】
〇 「ふるさとひょうご寄附金」のお願い=復元施設の「初代県庁館」と博物館施設の「ひょうごはじまり館」が並び立つ、全国でも珍しい形のミュージアム。兵庫の成り立ち、五国の魅力を発信し兵庫津を盛り上げるために、「ふるさとひょうご寄附金」を募集。
〇 返礼品・特典A
・10,000円以上=開館記念誌等の寄付者一覧頁にお名前を掲載。
・50,000円以上=県立兵庫津ミュージアムに掲示される銘板にお名前を刻印。
〇 返礼品・特典B(兵庫県民以外の方が対象)
・10,000円以上=県立施設の共通招待券2枚。
・50,000円以上=兵庫特産品の詰め合わせ。
議題4 「兵庫津ジャズライブ・兵庫五国マルシェ」
兵庫県神戸県民センター県民交流室 椋野智子室長補佐
【開催目的】
〇 陸海の要衝として栄えた兵庫津で、例年実施してきたジャズライブを、ミュージアムオープンと
連携をして、新たな賑わいの拠点の盛り上がりを発信。
【日時・会場】
〇 11月3日(日) 10時~17時
〇 イオンモール神戸南・1階キャナルコート=プロ・アマチュアバンドによる演奏。
〇 イオンモール神戸南内=ジャスの歴史・日本遺産関連のパネル展示。
〇 県立兵庫津ミュージアム初代県庁館=ジャズバンド等の演奏。
〇 時宗 真光寺=ジャズレコード コンサート
〇 新川運河キャナルプロムナード=学生ジャズバンド、地域の児童・学生等のステージパフォーマンス。
【兵庫五国マルシェ】
〇 兵庫県内五国の特産品が集まる物産展の開催。
【主催】
〇 兵庫県神戸県民センター
〇 イオンモール神戸南
〇 ラジオ関西
〇 神戸市兵庫区役所
〇 (一社)よみがえる兵庫津連絡協議会
〇 兵庫県兵庫津ミュージアム整備室
【協力】
〇 兵庫津日本遺産の会
【後援】
〇 (公財)神戸市民文化振興財団
〇 (一財)神戸観光局
〇 (公財)ひょうご観光本部
議題5 今後の神戸観光振興
(一財)神戸観光局観光部 下辻光輝部長
【観光関連情報】
〇 コロナ禍の中で観光事業は厳しい。
令和3年度=県内など近距離マーケット中心の観光事業。
令和4年度以降=東京・国内マーケットへの事業展開。
令和6年度=この年が国際観光オープンの年。
〇 ウオーターフロントの活性化
・新港第1突堤に新しい水族館「神戸ポートミュージアム」が2021年秋に開館。
・神戸ポートタワー建て替え工事 9月26日営業終了。再開令和5年(開業60周年)予定。
・みなとこうべ海上花火大会=10月25日(月)~29日(金)。1回10分。小規模分散開催。
〇 情報プラットホーム機能の強化=国・県の観光情報の発信。
〇 平日の観光需要の底上げ=リピーター獲得キャンペーン/平日限定宿泊割引券の発行予定。
〇 夜の賑わいづくりの取り組み=「夜市」の開催地
【KOBE観光スマートパスポート】
〇 販売期間 7月1日~令和4年3月31日。使用期間は5月31日まで。
〇 ベーシック・パスポート
通常料金800円以下の35施設が対象。1日券/2,500円。2日券/3,900円。
〇 プレミアム・パスポート
通常2000円以下の46施設が対象。1日券/3,600円。2日券/5,900円。
〇 申込み=スマホで「KOBE観光スマートパスポート」WEBサイトへアクセス。
サイトURL https://.feel-kobe.jp/smartpass/
【神戸で海外旅行】
〇 コロナ禍の中で、神戸で海外旅行気分を味わえるスポットを紹介するWEBサイトを開設。
〇 動画を活用したSNS等によるプロモーションや、周遊キャンペーンの実施などにより、
誘客を促進。
最後に活発な質疑の後、兵庫津日本遺産 高瀬章会長の閉会挨拶で有意義な会合を終了しました。