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2020年8月24日

「県立兵庫津ミュージアム(仮称)」の建築工事が開始

~時空を超えて未来につながる、兵庫・千年の港のドラマがよみがえる~

 

丁度30年前の平成3年10月、地元自治体が市と県に対して要望書を提出しました。

 

繁栄を極めた新川運河がその役割を終えて荒れ果てていたため、運河と周辺の再開発を図ることがその目的でした。その後、平成7年の阪神淡路大震災などでの中断を経て、

 

平成10年6月の「兵庫の歴史資料館(仮称)基本構想検討委員会」、
平成16年の「県庁発祥地記念事業研究会」、
平成18年の「初代県庁舎整備検討委員会」、
平成29年の「県庁発祥の地記念事業検討委員会」

 

で検討を重ねました。これを受けて、県と市が協調して事業を進めることに合意し、要望書提出から30年を経て7月から待望の工事が始まりました。

 

ミュージアムの目的は、「県内外の多くの人が訪れ、交流する『ここにしかない歴史を発見し、兵庫ファンを増やす拠点施設』を目指す」ことです。
施設は2つあり、名称は次のとおりです。

 

① 復元施設名称=「初代県庁館(仮称)」
② 展示施設名称=「ひょうごはじまり館(仮称)」

 

「初代県庁館(仮称)」は2021年度に開館し、「ひょうごはじまり館」は2022年度に開館の予定です。
建築場所は、イオンモール神戸南の南側です。

 

「初代県庁館(仮称)」は、平屋、540㎡、敷地は2000㎡の大きさで次の施設が復元されます。

① 勤番所 ② 同心屋敷(地付同心) ③ 同心屋敷(月番同心) ④ 船見番小屋
⑤ 門番所 ⑥ その他、土蔵や小型構造物

初代県庁は、1868年に開港した神戸港を管理するための「兵庫鎮台」が元になっており、その10日後に「兵庫裁判所」となり、4か月後に「兵庫県庁」になったため、江戸時代そのままの勤番所や同心屋敷が当時のまま復元されます。

 

(初代県庁復元施設パース図)

 

 

「ひょうごはじまり館(仮称)」は、3階建て、約4,000㎡です。
展示構成は現在次の内容を中心に検討中です。

 

テーマ① 兵庫津
・古代から近代に至る兵庫津の歩みを通史で紹介
・平清盛、足利義満、高田屋嘉兵衛など、兵庫津で偉人たちが描いた新しい時代の夢を、歴史事実とともに紹介
・エントランスにおいて、まちあるきガイダンスの実施

 

テーマ② 兵庫県の創生期と発展
・伊藤(初代)、神田(7代)、森岡(8代)、服部(13代)など、兵庫県創生期の知事紹介を通じた県域の広がり、行政機構の確立への道のりを紹介
・近代化を先導した兵庫の産業発展をグラフィック展示で紹介

 

テーマ③ 兵庫五国の魅力
・映像シアター室において、兵庫五国の特色ある映像を上映
・エントランスにおいて、兵庫五国の各地域のPRや各種イベントを実施

 

この2つの施設が一体となって、「ストーリー性、ドラマ性を重視した展示」「体感できる展示」「視覚・聴覚に訴える展示」「遊びを取り入れた展示」「子どもや外国人など誰にでもわかる展示」が見られるため、オープンが待ち遠しいです。

 


「体感型ダイナミックワイドシアター」
幕末の混乱期から第三次兵庫県の確立、さらに未来まで一気に駆け抜ける群像ドラマ。
来館者がその場に立ち合っているような迫力ある大画面で展開します。
曲面ワイド画面を生かした、包み込まれるシアター空間で、近代兵庫の始まりをキーマン達が語ります。

 

 

「時空を超えて躍動する兵庫津・歴史絵巻」
港や航路の開発史、国内外各地との交流史、人物史を複合させた立体歴史絵巻。
動く絵図や語る人物等、多彩な仕掛けで、時間と空間の流れを「見える化」します。
出展  県立兵庫津ミュージアム(仮称)基本計画 (県庁HP)
リンク
県立兵庫津ミュージアム(仮称)基本計画[概要版](PDF:726KB)
県立兵庫津ミュージアム(仮称)基本計画[全体版](PDF:1,716KB)